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書評 アーカイブ

2003年09月06日

人生そのものが漂流なのかもしれないねぇ。

「ダイバー漂流 極限の230キロ」ー読了。

極限という題の割には、極限のぐあいはあまり記録されていない。それよりもダイビング・ダイバーのなんたるかとか、そういうのが多かった。今ひとつ壮絶さにかけた。壮絶といえば、『人魚とビスケット』こちらはフィクションだけれど、漂流の壮絶さの様子にはドキドキした。
そもそもこの「ダイバー漂流〜」は、漂流した本人が書いたのではないので、どうしてもリアルさには欠けるのかもしれない。回りくどいというか、切迫した感じがもう一つ足りない感じがした。★★(星ふたつ)

『はたらく青年』原田宗典 読了。
ふふふ。原田の本はけっこう読んだつもりだったけど、大事な一冊を逃していた。実家の親父が借金まみれでいろいろ苦労したみたいだけれど、このころの大学生って、親父が借金まみれじゃなくても、貧乏だったんじゃないかなぁ。
貧乏だった大学生時代に経験したいろんなバイトの話。

中華まんのバイトー>青果市場の話がめちゃくちゃおもしろかった。
ただたたひたすらベルトコンベアーで流れてくる中華まんをこっちからあっちへサッ、サッと動かすだけという、極限的な単純作業で身も心もぼろぼろになった原田が、次ぎに青果市場でバイトをするんだけれど、中華まんのベルトコンベア体験がトラウマになっていて、なんでもかんでもベルトコンベアで運ばれてくるんじゃないかと疑ってかかるところが、激しくワロタ。ロイヤルホストでご飯を食べながら読んでいて、あやうく噴いてしまうところだった。
★★★★

しかし。僕は原田ほど苦労はしてない。そのかわり、得るモノも少ないということだろうか。
苦労もおおかっただろうけれど、やはりうらやましいという気持ちを感じてしまった。そして、ひとをうらやむということは、自分を否定していることであって、それに対してまた自己嫌悪を感じてしまうのであった。
でも、本はおもしろかったのでオススメ。さくさく読める。

2003年09月10日

BECK

BECK

以前から、よくダヴィンチのコミックランキングに入ってたから気になっていたのだけれど、読んでみたら、、、うぉぉぉぉおおぉぉおぉぉ!!めちゃくちゃオモシロイ!
そして、熱い!しかし、クドくない。これはぁ!中学生の頃に読んでいたら、ぜったい人生変わったとおもう。

もうすぐ30歳だけれど、なんというか、熱いモノがこみ上げてきた、そんなかんじ。

さしてとりえもない中学生「コユキ」が学園生活を送りながら、ギターにボーカルに、バンドに恋に、、あぁ!切ない切ない切ない切ない!
マンガとはわかっているけれど、登場人物がかっこいい!!惚れた!

あうあうあうあ〜おもしろいからさ〜読んでくれよぉ〜みんなもよぉ〜
20世紀少年もおもしろいけれど、ちょっと最近だるいし、若かりしころの、熱く、青い気持ちを思い出したい人、大人になってすっかり心が汚れてしまった人、青春時代を謳歌できなかった男子校の人、読んで読んで読んでくれたまえ!おもしろいから。

・・・しかし、この作者って、ゴリラーマン書いていた人ってのがなぁー、信じられないなぁ。もちろん、ゴリラーマンも好きだけれど。才能のある人だね。絵も格段にうまくなってる。見せ方とかが。
久しぶりに熱い気持ちにさせてくれたマンガっす!(>_<

鳥肌ジンジン度:★★★★★

2003年11月25日

コパンダ・コパンダ


和歌山県白浜町のレジャー施設アドベンチャーワールドのリュウヒンとシュウヒン。

・・・・しっぽは白いね。コパンダって、ぬいぐるみとかにあるように、顔が丸いんじゃなくって、体と一体化してるような顔なんだねー。それはそれでカワイイかったりするから、油断ならない。

・・・と、油断してるとどんどん時間が過ぎてゆく。

本日、購入した本。
■塗仏の宴 宴の支度/京極夏彦
■塗仏の宴 宴の始末/京極夏彦
両方とも文庫だけれど、約1000頁と極厚。2冊で2000頁。ぐわー。
でもきっとおもしろいんだろうなー。

最近読了した本。
■似ッ非イ教室/清水義範
 エッセイの書き方をレクチャーする本ではないし、ふつうのエッセイでもない。短編小説集。何気ないテーマにいつものように清水タンがツッコミを入れながらうんちくをたれるというパターンなんだけれど、後半からだんだんウソが混じってくるから油断できない。清水義範のすごいところは、実に誘導がうまいというか、ウソなのかホントなのかが分からないように巧みに話しをつなげていくというか。気付いたらとんでもないコトを書いているから笑える。
 社会人になってすぐ、先輩のIさんから清水義範の本を薦められたが、このウソかマコトかわからない文体に、なじめなかった。そのユーモアが理解できなかった。しかし、いまなら理解できる。すこしは賢くなったってことかな。
 そして、後書きの嵐山光三郎。これがまた逸品。本編を喰ってしまうくらいにおもしろい。(本編を読んでないとおもしろくないから、先に後書きを読んでしまわないように)
 オススメ度:★★★★★

■蕎麦ときしめん/清水義範
 これもまたウソとマコトが織りなす模造文体というか。清水義範独特の文体(パスティーシュというらしい)による短編集。個人的にはこちらより似ッ非イ教室のほうがおもしろかった。しかし、表題にもある「蕎麦ときしめん」「きしめんの逆襲」は、一読の価値有り。東京から名古屋に転勤した鈴木裕一朗の発表した珍妙な名古屋論。どこまでが本当の話なのか、ぜひ読んで確かめてほしい。
 オススメ度:★★★★

2004年01月15日

最近買った本一覧

20世紀少年9,10,11,12,13,14,15巻 ぐわぅ。面白すぎる。この先はどうなるんだ!

小学生日記 hanae*タン、ハァハァ(←それはやばい

共感覚者の驚くべき日常 形をあじわう人、色を聴く人・・だって。

動物と人間の世界認識 ドウブツとニンゲンと、世界を同じ認識でとらえていない・・のか?

なぜかれらは天才的能力を示すのか サヴァン症候群の驚異。さう゛ぁ〜ん。

税務署が教えたがらない払わなくていい税金(宝島社文庫) びた一文、払いたくないけど、小市民だから、できるだけ払わないでいい方法を模索。

すっぽんの首(文春文庫) 新刊じゃないけど、たまたま本やで見かけたから。

以下、買ってすぐ、読了したもの。
ナンシー関の記憶スケッチアカデミー 2 いつのまにか第二弾が出てました。今回も激しく面白いです。喫茶店で読んでいて、あまりにおかしくて、本を持つ手に力が入らなくて困りました。付録?の赤PC青PCもオススメ。ナンシー関が、パソコン初体験から、ホームページをひらくまで。だんだんPCのおもしろさを理解してくるナンシー関がかわいい。(毒はきまくりだけど)

以下、いま読んでいるモノ。
Google hacks まだほとんど
くさいはうまい けっこう面白い。

他にもまだ読んでないのが結構あるなぁ・・
昨日ジュンク堂にすこし寄ったら、あれもこれもどれもこれも欲しくてにわかに興奮して逆上してしまいそうだったので、足早に脱出した。

2004年04月13日

ZOO/乙一

ZOO/乙一読了。

寝る前には読まない方がよいかも。後半に行くにしたがって、不条理でやるせなくて、暗い話に。

この人の文章力はかなりすごいと思う。
読んでいて全然苦じゃない(すらすら読める)。しかし、イメージがびしびし伝わってくる。緊迫感が伝わってくる。せつなさが伝わってくる。
洗練されて無駄がない。

しかし、救われない話が多いので、読んだあとグッタリしてしまう。
鬱がヒドイ状態では読めない本。でも、けっこうおすすめです。評価:★★★★

2004年06月27日

最近買った本


「かわいいサイエンス」という書籍名に惹かれて購入。科学を分かりやすく解説してるのかなぁ。。とおもったら、これが。なんというか。どのへんがかわいくて、なにが言いたいのか全然分からないし、とにかく「読みづらい」の一言に集約される本。

全体の半分以上は広告。しかもどこまでが広告でどこまでが本文なのかの区別しにくいし、対談部分の文章はだいたい見開きページなんだけれど、見出しが一つもない3段組の見開きで文字がずら〜っと続き、しかも会話の区別がしずらい。これは人の区別を文章の冒頭の顔写真だけで、文字の色分けなどをまったくしてなく、黒ベタ一色だからである。しかも、段組の1行が短いので、目線を頻繁に上下させねばならず、読みづらさを倍増。

対談集なので、まずは読ませないといけないのに、読むきが起きないというのは、本として成り立ってないですよ。

・・・・で、肝心の内容については、どれもどこかで見たことのあるものばかりで、興味を惹くモノはなかった。(読みづらく、理解しにくいという点もある)対談の内容も雑談ぽく、読んでいてイライラする。かといって、イラストや図解など、見て内容を理解するものでもない。

これはいったい誰を対象にした本なのだろうか。科学に興味を持ち、手にとった人が、読みづらさに興味をなくさなければよいが・・

かわいく、たのしいサイエンス本とおもって期待していただけに、激しくガッカリですよ。
唯一救われるのはデザインがまぁまぁ良い。しかし、それがメインじゃないでしょといいたい。
(評価:★)

2004年07月10日

最近買った本

忙しいよ。なかなか本も買えないし、読めないよ。


もぅね。アホかと。バカかと。ウミウシですよ。ちっこいクセに無駄にカラフル。形も様々。この手の本は、著者が切々を被写体への熱い思いを語ったりするのだけれど、この本は、そういうのは一切なし。ひたすら図鑑的に黙々と作業をこなし、淡々とウミウシを紹介していく。
ほんと、サイケデリカルともいえるウミウシの模様は、なんかデザインに使えそうで見ているだけでドキドキします。
ページ数も多くて、まだまだ読みかけです。


・・・ゆるゆるです。「それはあり得ないだろう」と思えるあり得ないキャラクターばかり。ちゃんと企画会議してるんでしょうか。
こちらもまだ読みかけ。



エアマスターおもしろい。おもしろすぎる。なんだろうなぁ。技とかはでたらめだけと、やたらめったら熱い。皆口はなんであんなに強いんだろう。谷仮面読んだらわかるんだろうか。★★★★★


めざせスーパーハカー!
・・・というか、もうそんなにずっぽりとLinuxを覚えるつもりはないんだけど、アプリのチューニングとかその辺をシッカリ覚えたかったから買ってみた。(まだ読んでません)


カタログハウス社長があかす通販の内側。通販で買うのも好きだけど、これからは売る方になってみたいのでチェキ★(まだ読んでません)


こう見えても、昔はけっこうワルだったス。学校の上履きでそのままお家に帰ったりは当たり前っす。(まだ読んでません)

文庫の在庫が切れたんで、ブックオフにいって大量に買い込んでこよう。

2004年09月19日

最近買った本

多機能すぎて使いこなせていない。もっとカリカリに使いこなしたい。

「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」と同じ作者。お金持ち〜では、なかなか目から鱗だったので、これもおもしろそう。

考えてみれば、ほ乳類で全身を体毛に覆われてないのって、人間とハダカデバネズミくらいなんじゃないだろうか。(豚はもとがイノシシで品種改良されているから除外)
人間がなぜ、裸になったのか。この手の、生物学、生理学、進化論の話は大好物なので。。

まぁ、初心者向けなので、DB作成とかの仕事をしている僕が読むのはマズいんだけれど、XMLと正規化について、復習しておきたかったので(←いいわけぽい

タイトルを見ると、アンコウのコトだけを書いていると思いきや、いろんなお魚の顔の写真がでてくるので、見ているだけでも楽しい。そして、それらの顔つきにはちゃんと理由があるのであった!おもしろい!★★★★

2004年09月23日

日々黙々

昼:パン1こ+コーヒー

領収書と封筒が切れていたので、アスクルにインターネット経由でポチポチと発注。めちゃくちゃ便利。うん。
夕方までまったりと仕事をして、夜、Nさんと打ち合わせ。
うーん。皆さん忙しいのねぇ。

夜:おにぎり1こ+カップ麺(きつねうどん)+サラダ

うーん。頭と肘がとても痒い。

昼間うとうとしていたら、とても怖い夢をみた。
怖い夢を見たとき、どうしたらいいんだろうか。

読了。うーん。期待していたほどおもしろくなかった。残念。★★★
なんというか、文章を無理矢理おもしろくさせようという意図が見えてしまうのが悲しい。たしかに、へんな生き物がたくさん掲載されている。イラストも上手い。しかし、単純に「へん」というだけで、ぜんぜん掘り下げられてないし、ただ珍しい生き物を取り上げただけ。。という感じか・・
しかし、データが新しいのは評価できる。鉄のウロコをもつ巻き貝や、さまざまな珍しい深海の生き物を取り上げているのはすばらしい。なかなか目にすることはないしね。
ただ、理由はうまく説明できないが、いまひとつしっくりこない。説明文が、ちゃかしている感じが強いからか。


似たような本として、
というのが、あるが、コチラの方がおもしろかった。カラー写真も豊富だし、実際にへんてこな動物を実感できる。へんてこだからといって、ちゃかすようなコトはなく、真面目に生き物としてめんとむかって考えている。不思議さを楽しむ本。

というより、上記二つの本みたいに、へんてこないきものというのは、実は存在せず、生き物すべて、総じてへんてこなのである。どんないきものだって、へんてこだ。

「へん」という冠を題してないが、十分にへんてこな生き物たちが沢山載っている本を紹介。



他にもいろいろあるなぁ。そのうちまとめたい・・・

2004年10月12日

Yonda?2005年カレンダー


bk1より、Yonda?の2005年度版カレンダーが届きました。

なかなかかわいいです。
Yonda? Weekly Calendar 2005

カレンダーっつか、デカいメモ帳っぽい。
全体の見通しは悪いので、全体を把握したい人は別なカレンダーを買うよろし。

2004年11月09日

最近買った本

なかなか読む暇ないよ。
「海馬 脳は疲れない」の著者。
もっと写真上手くなりたい。
うーん。期待はずれ。
日本第3のリーグ、「ウ・リーグ」発足!めちゃおもしろいよ。
名刺おもしろいね。眺めるだけでも楽しい。
未読。
赤マントシリーズ。まぁまぁ。
未読。
かなり詳しく。あまり実用的ではないかな。
未読。
他にも何冊か買ってるはず。未読もたくさんあるけど。

うーん。bk1から画像を引っ張ってくると、もろbk1のサーバレスポンスの影響を受けるな。bk1遅いのが最大のネック。
画像もキャッシュするようにスクリプトを修正しよっかな・・
Nega Diary: bk1リンクスクリプト

2005年03月19日

死の壁

ほんと油断してるとあっというまに←のカレンダーに空きがでてしまうなぁ。

最近読了した本。

2ヶ月くらい前にbookoffのカウンター前にて発見したとき、即座に購入。しかし、実は恐くて読めずに積んでおいた。ようやく、読んでみた。(ページ数は少ないので2日で読了)
実は「死」に対する恐怖がものすごくあって、生きているからには逃れられない絶対的圧倒的粛清とも言える「死」が恐くて恐くて、つまるところ己のアイデンティティーとか人生とか肉体とかをいっさいがっさい否定され、無に返えってしまうわけじゃないですか。(あぁ文章に書くことすら恐い)
そういうのを少しでも和らげられるかもしれないと思って買ったのだけれど、そういう意味ではまったく期待ハズレの本であったが、内容はなかなか面白かった。しかし、養老孟司の独り言というか、たんなるツブヤキにすぎないのだけれど。
結局、養老氏は、「死」に対して「しょうがない」の一言でばっさり斬る。
孔子も、生きてるうちのコトでも分からないことだらけなのに、死後を考えてもしかたないといってる点では同じだろうけど、なんというか。納得できない。

本の内容は、「死」だけがテーマだけじゃなく、日本の村意識についての考察がなかなかおもしろかった。そういう意味では読む価値あるかな。

そういえば、「どうして殺人はいけないのか」という問いに対して養老氏は、
「青酸カリや包丁で人を殺すのは簡単。しかし、『人を作ってみろ』といわれたら、まったくのお手上げである」(※人を作るというのは交配以外で)
「人が宇宙へ行ったとよろこんでいる。しかし、ハエや蚊を作れといわれても、お手上げどころか理屈もわからない」と説いている。

うーん。「人を殺してはいけない」という答えになってるとは思えません。

もちろん、僕も人を殺してはいけないとおもう。なぜかと聞かれても答えられない。おそらく、なんの抵抗もなく誰でもかれでも殺してしまう世界であれば、社会として成り立たないというのが、DNAに刻まれてるんじゃないかなぁと。(他の人に)替えることの出来ない人材って居るとおもうんです。(逆に替えても差し支えない人材も居ることは否定しない)
そういう必要な人材を無作為に殺されると、社会として経済として成り立たなくなって、ひいては自分のデメリットとなるからというのが僕の考えなんですが、、、なんか味気ないですね。

「死」への不安を取り除くことはできないけれど、「死」にまつわるいろいろな考えを知ることができて面白かった。

★★★☆☆

2005年08月26日

炊飯器料理の本

炊飯器におまかせ。
炊飯器におまかせ。
posted with amazlet at 05.08.26
阿部 剛子
文化出版局 (2004/02)
売り上げランキング: 50,066
あったよ。早速注文してみよう。

2005年09月23日

脳のなかの幽霊、ふたたび

脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ
V・S・ラマチャンドラン 山下 篤子
角川書店 (2005/07/30)
売り上げランキング: 101

読了。前作よりもインパクトはなかったなぁ。
唯一納得できたのが「共感覚」について。以前、別な本で共感覚について読んだとき、あまりに難解で意味が分からなかったし、「味に形を感じたり、数字に色を感じる」ということが、ニワカに信じられなかった。

しかし、著者は、「共感覚」はだれにでもある「メタファ」の一部だという。
著書の中では、だれでも持っている共感覚について、以下のような図をもって説明したいた。


rama1.giframa2.gif

※ウゴウゴしているのには、特に意味はなし。書くのにウゴツール使っただけ)

上の二つの絵について、この二つのシンボルは、火星人(架空)の言語に使われていると想定し、どちらが「キキ(kiki)」で、どちらが「ブーバ(booba)」か、という調査をしたとき、97%の人は、トゲトゲを「キキ」、アメーバみたいな形を「ブーバ」と選択したという。僕もそう選ぶ。
「キキ(kiki)」という響きには尖ったイメージがあるので、トゲトゲの絵を選ぶ。
この調査は、英語を話したり書いたりしないタミール語族の人たちも同じ結果を示すという。これこそ、単語から形を感じる「共感覚」であるという。

なるほど。そういわれれば、そうかも。


共感覚でずっと気になっていることがある。本書の中にも図説があるのだが、例えば、
2525.gif
という記号が合ったとき、「「2」に色を感じる共感覚」の持ち主は、一瞬にて2の場所を判断できるという。(こんな感じに

僕にはすべて黒く見えるし、数秒見なければ、2を発見できない。

視力がいい人は全て黒のものでも、2〜5を区別できるかもしれないが、「眼で探している」時点で、やっぱりそれは本物の「共感覚」のソレとは違うんだと思う。なぜなら、2だけが色が違うたとえば、共感者に見えるであろう「コレ」は、2を見つけるとは全然レベルが違っていて、瞬時に「2」が見えるから。

では、その共感覚の持ち主は、「黒い2」を見ることがはできないのだろうか。
黒い鉛筆、絵の具で「2」を書いても、それが赤く見えてしまうのであれば、いろいろな面で困ってしまうのではないだろうか。

共感覚について勘違いしてるような気もするが、本書からはどうしてもそのへんがどうなるのかを読み取れなかった。

また、本書の中でどうしても気になったのが、「○○○という実験をすればわかるはず」という、仮説がけっこう目立ち、実験をあまりやってないような印象を受けた。
そんな簡単な実験で立証できるのであれば、それらをどうしてやってないのか。

それから、一番なんだこれはと思ったのが、帯。

「ラマチャンドランの本は面白い。養老孟司」

はぁ?手抜きもほどほどにしろって感じの帯です。

一作目が面白いと思った人は読んでもいいけど、この本から読んでも意味がよくわからないだろう。

☆☆☆

2005年12月09日

深海生物ファイル

読了しました。

深海。それは最後のフロンティア。

地球の表面の70%は、海である。深さは平均して3800メートル。最深度のマリアナ海溝では、10920メートルに達する。深海とは、「200メートルより深い海域と海底」のこと。そうすると、海底面積の92%、海水の95%が深海といえるのである。ひいては、地球表面のほとんどは深海なのだ。

・・・しかし、その実体は、深海そのもののように暗く光があたらず、冷たく閉ざされており、まだまだ未知な領域なのだ。

その未知なる領域にすむ生物を紹介する本が、これ。

深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち
北村 雄一
ネコ・パブリッシング (2005/11)

・・・もうね。こういう本をずっと探してました。深海生物だけがみっしりつまった一冊です。なにより、写真が豊富。ネットでいろいろな深海生物の画像は既にたくさんみているが、メジャーな深海生物はけっこう抑えている。
深度別にイラストと文章で説明。とうぜん、深海生物というだけあって、生態がよくわかってないものも多数なので、そこまで詳しい説明ではないが、、現時点で分かってることは書いてあるように思える。

読めば読むほど、深海生物への興味が膨らむ。センジュナマコ、ラブ。1匹飼いたい。ヌタウナギテラキモス!!!

思えば、深海への興味を抱くきっかけとなったのは、ジュール・ベルヌの「海底二万里」だったかな。(もう内容忘れたけど)

奇妙な生き物満載なので、深海とか変わった生物が好きな人には、絶対お勧めの一冊。

じつは、深海にはまだ未知なる巨大生物(古生代からの生き残り、つまりプレシオサウルスとか)が、ひっそりと隠れてるんじゃないかなぁ、、という希望を持っていたのだが、この本をみて、その思いはすっぱり捨てました。
水圧に耐えられる体の構造というのを考えると、巨大古代生物はありえないですね。残念だけど。

でも、それがなくたって、まだまだ謎はたくさんあるから、大丈夫。

光の届かない暗黒の世界に生きるって、どんな感じだろうか。
来世は深海魚になりたい。センジュナマコとかクマナマコとか。

あー。だれか。朝まで深海生物について話し合いませんか?w


関連リンク:
深海画像データベース
JAMSTEC 萌え〜!「しんかい6500」ギザカワユス!

2006年03月13日

神々の午睡/清水義範

神々の午睡〈上〉
神々の午睡〈上〉
posted with amazlet on 06.03.13
清水 義範
講談社 (1995/03)
売り上げランキング: 376,278
おすすめ度の平均: 4.67
5 元ネタが分かれば大変面白い歴史改作小説
5 さすがだ清水、そこまでやるか
4 軽く読めるが
読了。

★★★★★

・・・・やばい。これはそうとうヤバイよ。鳥肌ゾクゾクもの。
もぅ、清水タンの才能が恐ろしい。

まだ、上巻しか読んでないけど、下巻もすぐに買ってよみたい。

最初、ちょっとお堅い小説かと思いきや、すごく読みやすい。寝る前にちびちび読もうとおもっていたら、2日で読んでしまった。

架空の世界で三大宗教の開祖の話から、そこからどういうふうに発展していったかを、清水タンのパスティーシュによって分かりやすく物語調に。

アルカマ教、サライ教、ジブ教
という架空の宗教がでてくるのだけれど、要するにこれはあれだ、アレとアレとアレのことだよ。

これはまじで。オススメ。ただし、何かしらの宗教にどっぷり使ってしまってる人は、自分の宗教をチャカされてると怒るかもしれない。

しかし、やはり下に恐ろしきは清水義範の才能。この人は本当にすごい。

宗教に詳しい人も、そうでない人にもお勧めの本です。みんな読めコノヤローッ!

2006年05月24日

GOTH

GOTH 僕の章
乙一〔著〕
角川書店 (2005.6)
通常24時間以内に発送します。

読了。寝る前にちょこっと読もうと思ったら、止められ無くって、約2時間で読了。

以下感想。


・・・・・・やられたっ!!!!!!!!!見事にしてやられた!!!

GOTH 夜の章の続編なのだが、、、またしてもやられた!!って感じ。

最後の最後で、「えっ・・・?あれ?ちょ、、、はぁ?」っていう感じで、何度かページを読み返して、、「あぁ〜〜〜!!!そうだったのかぁ!!」と。

僕の章は、全3編からなる話で、1話、2話、3話と読み終わるにつれ、「してやられた」感がどんどん高まる。すばらしい。乙一の文才にハラショー!

特に三話目。え、、、なに?バッドエンド?・・・マジで?・・なんかテンション下がるなぁ・・・シケっ・・・・と思いきや、キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━!!!!! !!!!って感じ。

内容についてふれたいけど、即ネタバレになっちゃうので自粛。
ページ数も多くないし、読みやすい文体(京極夏彦とかに比べたら遙かに)なので、マジオススメ。是非、夜の章から、僕の章と続けて読んでほしい。

★★★★★

2006年06月05日

ゴスロリ幻想劇場

ゴスロリ幻想劇場―大槻ケンヂ短篇集
大槻 ケンヂ
インデックスコミュニケーションズ (2005/12)

読了しました。
名前の通り短編集です。

「美しきもの。君はなんだと思うかね?」 「たくさんあります。孤島に閉じこめられた気狂いの双子。殺された娘を中身につめた革の椅子。深夜0時にボーンと柱時計の鳴る赤い部屋。黒いトカゲ。銀のティアラ。人形師か愛せぬろくでなしの恋…それに…えっと」 「不必要にヒラヒラのついた服を着込んだ夢見がちな美少女」 「あっ!」 「そう、月光の道化師の狙いは、おしゃれな少女たちさ」
月光の道化師より抜粋。

筋肉少女帯からのファンには、なじみにあるフレーズがたくさんちりばめられているこの短編集は、必読。ステーシーも少し載ってるし、ヌイグルマーの原型みたいな小説もあって、合間合間にゴスの少女の写真もあり、極めつけは、表紙をめくると・・・ゴスに身を包んだオーケンのお姿が・・ハァハァ
24763 B

★★★★

2006年06月12日

最近買った本など

プロセスオブウェブデザイン
WEB CREATORS LAB.著
翔泳社 (2006.6)
通常24時間以内に発送します。
まぁ、こういう本と現場とはかなりギャップがあって、実際の現場では泥臭い仕事しかなかったりするわけだが、理想は高く持ちたいので、上質な仕事のフローを見習いたい。 ★★★
PHPによるWebアプリケーションスーパーサンプル 活用編
KJ共著 / 田中 ナルミ共著
ソフトバンククリエイティブ (2006.6)
通常24時間以内に発送します。
phpspotの中の人が書いた奴。まだ読んでないけどおもしろそう。 ★★★★
超・極める!PHP
秋元 裕樹〔ほか〕著
翔泳社 (2006.5)
通常24時間以内に発送します。
出るとは思ってなかった「極めるPHP」の続編。興味深い記事が満載。 ★★★★
きょうの猫村さん 2
ほし よりこ著
マガジンハウス (2006.6)
通常24時間以内に発送します。
ぶっちゃけ、これは外れでした。1巻は面白かったけれど、2巻は、新鮮みがまったくないし、ストーリーもダレてるし。買わなくていいと思う。 ★★

2006年07月21日

暗いところで待ち合わせ/乙一

暗いところで待ち合わせ
乙一
幻冬舎 (2002/04)
売り上げランキング: 4,484
おすすめ度の平均: 4.63
5 イイ!!
5 切なくて、優しいです!
5 二人のやりとりにほのぼの

読了。面白すぎて3時間くらいで読了。

視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった

社会にとけ込めない二人の描写がすごくリアル。作者は過去にかなり疎外されていた経験があるんじゃなかろうか。

1人でいることをいつも望んでいた。そのためいつのまにか自然と孤立する。
(略)
入社してすぐのころは、仕事が終わってみんなで飲みに行かないかと同僚の者にさそわれたが、そのたびに断った。結果として、だれもアキヒロには話しかけなくなった。
これでいいと思うことがある。誰かと話をしていると、なぜかわからないが、自分が否定され続けているように思えてくるからだ。
(略)しかし、その後一人になると、会話の内容を思い出し、ひとつひとつの言葉を反芻してしまう。自分の言ったことについては自己嫌悪し、相手の言葉については様々な疑問があふれる。
会話の最中には気付かなかった意志や価値観の違いに気付き、打ちのめされる。自分の考えや想像していたものが、周囲の人の価値観に寝食されて、破壊されていくようでもあった。だから結局の所、世間とは無関係になって孤立しているのが、一番、穏やかな気持ちで居られる方法だった。

僕もずっとこんな感じでした(今はかなり改善されてると思う)

設定がユニーク。警察に追われ、逃げ込んだ先が視力に障害のある独り暮らしの女性の家。
なにもかもを諦め、孤独を決め込んだ女性と、いつ、警察に通報されるかとビクビクしながら居間で暮らす男。
お互いが警戒しあう微妙な距離関係の描写がすばらしい。不安なんだけれど、いつの間にか心のどこかで居ないと寂しいと感じてしまう。

そして、シチューの場面がすばらしい。おもわずホッコリしてしまう。

視力に障害がある人物であったり、人間関係でうまくいかなかったりと、全編を通して、やや暗い感じである。しかし、ラストは期待通りのラストで、暗闇にうっすら暖かい明かりが射したかのようなラストで、実に気持ちがいい。
おもわず目尻に皺がよりそう。

読んでるとき、これは映画化したらぜったい面白い!とおもったら、なんと、映画化される(もうされた?)らしい。キャスティングがイマイチだけど。

評価:★★★★★

これはすばらしく面白い。GOTHやZooも面白かったけど、こちらもかなりの傑作。激しくオススメです。

2006年10月02日

夏と花火と私の死体 読了

夏と花火と私の死体
夏と花火と私の死体
posted with amazlet on 06.10.03
乙一
集英社
売り上げランキング: 6,735
おすすめ度の平均: 4.45
5 巧い!
4 すごい!この奇妙さは新感覚
5 とにかく読んでみて!

眠れない夜に、2時間ほどで読了。

もうね。これを16〜17歳の時に書いたなんて信じられない。
僕は16〜17の頃、いったいなにをやっていたのだ。友達もほとんど居ないし、家族とも接せず、当時から半引き籠もり状態で、なにひとつ創り出すこともなかったというのに、乙一は、こんなにすごいものを生み出していたのだと思うと、鳥肌が立つ。

我孫子武丸がべた褒めするのも分かる。

シンプルな構成だけれど、深みがあり、人物の描写に暖かみを感じる。そして、意外なラスト。

殺された9歳の女の子。死体になっているのだが、なぜかその女の子の視点で物語りは進行される。

解説にも書いてあったが、本当に無駄がない。それでいて窮屈でなく、すらすらと読める。京極夏彦なんかは、とにかくやたら多い文字量で独特の世界観を醸し出している。それとは対極だが、けっしてクオリティは低くない。

まだ読んでない作品がけっこうあるので、これから買い集めるのが愉しみ。

★★★★

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