午後より、大名の某ホールにて、ダッチフラワーアレンジメントのデモンストレーションを見学する。オランダからプロの講師が来て、6つほど作品を作るところを見る。(ダッチとはオランダ様式の意)
うーん。(内容的に)スゴイのだろうけど、よくわからない。
そもそも、フラワーアレンジメントについての知識がないし、フラワーアレンジメントに対して、実はずっと疑問を抱いている。
大前提として、フラワーアレンジメントおよび花に携わる仕事をしている人は、花が好きなはず。花好きが高じて、その道に進んだはず
(利益率が高いからといって、花屋をはじめて失敗した社長を知っているw)
フラワーアレンジメントは、生け花と違い、花を大量に使う。花に限らず、いろんな葉っぱとか、ツルとかそういうのをたくさん使う。
花以外に、いろいろな小物も使う。
様々な花や緑の組み合わせによる美の表現というのも、確かにあると思う。
今日のデモにおいても、花を使う際に、花だけを残して、葉っぱを全て取り除いたり、花のスグ下で茎を切ったり、花びらだけを使うこともあった。
チューリップなんかも、花の下、10cmくらいで切って、グラスチューブに活けたり。そういうのを大量に。
葉っぱをむしり、茎を切り、花びらをむしって、新しい造形を作ったとして、長くても保つのは1週間くらいだろうか。その間に、花は萎れ、葉は朽ちる。
花や緑の一番美しいすがたは、切ったり加工したりしない、本来の姿が一番美しいのではないかと、個人的に思う。
葉っぱがあって、茎があって、ツボミがあり、花になり、実がつく。それこそが花本来の姿であり、植物としての生態の機構を含めて、花は美しいんだと思う。
チューリップなんかは、花ももちろん綺麗だけれど、エナメルっぽい厚めの葉っぱがあってこそチューリップだと思うし、葉っぱの形や、葉っぱの着いてる位置、葉っぱの表面の様子など、花が花として存在するには欠かすことができない要素じゃないだろうか。
花を愛(め)でるというのは、そういうことなんじゃないだろうか。
そういう意味では、僕の考える花を愛でるということと、フラワーアレンジメントは対局に位置するものなのだけれど、そのへんはフラワーアレンジメントの仕事をする人たちはどう考えているんだろうか。
今度、フラワーアレンジメント関係のサイトの構築に携わるかもしれないので、直接聞いてみよう。納得してないと良い仕事できないかもしれない。
日本の生け花というか、華道には違和感を感じない。なぜだろうと思い、調べてみた。
華道|日本文化いろは事典より、
華道とは、四季折々の樹枝・草花などを切って花器に挿し、その姿の美しさ、いのちの尊さを表現し観賞する芸術です。
なるほど。日本の生け花・華道は、花の命を尊重している。そこがフラワーアレンジメントとの一番の違いかもしれない。
日本の生け花・華道の中でも、花だけを使ったり、葉っぱをちぎったりするだろうけれど、装飾の為ではなく、花を活かすためだったりするんだと思う(推測だけど)
フラワーアレンジメントで癒しのひととき [習い事・お稽古]-WebVisionより、
フラワーアレンジメントと華道との違いは"空間"の扱い方にあると木島さんは言います。フラワーアレンジメントの場合、アレンジメントそのものが空間を演出するものであって作品の中には空間を作らないのが原則。対して、作品の中の空間によって"天" "地" "空"などを表現するのが華道だそうです。
空間をどう使うかというのは、技法の問題であって、決定的な違いではないと思う。
川瀬氏は日本の華道とヨーロッパにおけるフラワーアレンジメントの違いに言及された。華道においては、生け終わった後、生けたお花に対して礼をするが、フラワーアレンジメントでは、そのような習慣はない、というものであった。その礼は、人と生けた植物が同等であることを示しているという発言をされていた。それを受けて日高先生が、フランスのある家庭でフラワーアレンジメントを誉めたら、どこが良いのか聞かれて困ったという話をされていた。その良さは、花との引き込み合いを含め、一体として感じているので、分析的なことを聞かれても困るということであろう。これこそ、日本人独特の自然観を示していると感じられた。後述する「人と自然の関係」において記すように、人が自然より高い位置にいて、自然は守ったり征服したりする対象物であるという考え方ではなく、人と自然が同等の存在であるとする考え方である
うむうむ。そうだ。今日のデモでも感じたが、花を単に装飾の道具としてしか、扱ってないような印象を受けた。
日本で今ひとつフラワーアレンジメントが広まらないのも、上のような理由からじゃないだろうか。
デモ自体は、よく分からなかったので退屈だったのだけれど、フラワーアレンジメントと華道の違いなど、いろいろ考えることができ、これはこれで収穫になった・・と思う。